Microsoftを装う偽Windows Defender警告に注意│詐欺手口と対処方法について解説

@niftyセキュリティ編集部(ニフティ株式会社)

MicrosoftのWindows Defender(ディフェンダー)を装った偽のセキュリティ警告詐欺の被害や相談件数が増加しています。

これは、Microsoft(マイクロソフト)を装ってWindowsにエラーが出ているように見せかけ、ウイルス駆除等を行うなどと称して偽のサポートへ誘導し多額の金銭を支払わせる「サポート詐欺」の行為です。

偽のMicrosoft警告は、突然サイトに虚偽の警告メッセージを仕掛けてくるため、あわてて対処しようとして突発的に詐欺に遭ってしまいます。

本記事では、偽Microsoft警告詐欺の仕組みや対策方法について解説します。

偽セキュリティ警告詐欺への対策はこちら

偽Windows Defender警告詐欺の手口と事例

サポート詐欺の手口は、以下の5つのステップで構成されています。

 

  1. パソコンにWindows Defender(ディフェンダー)を装った偽警告表示と警告音
  2. パソコンを遠隔操作できるように誘導
  3. 遠隔操作でパソコンが危険な状態にあると説明
  4. ウイルス駆除の費用として支払を要求
  5. 遠隔操作により多額を送金

順番に見ていきましょう。

1.パソコンにWindows Defender(ディフェンダー)を装った偽警告表示と警告音

サイトを見ていると、パソコンの画面上に、「Microsoft」のロゴに併せて、偽Windows Defender警告が表示され、警告音が鳴ります。

突然の偽警告や警告音で冷静な判断ができなくなってしまい、偽警告に表示された電話番号に電話をかけてしまいます。

画像出典元:消費者庁

2.パソコンを遠隔操作できるように誘導

電話の相手は片言の日本語で「マイクロソフト」の社員と名乗り、以下のような説明を始め、パソコンを遠隔操作すると言ってパソコン操作を誘導します。

「あなたのパソコンは危険です」

「トロイの木馬に感染している」

「パソコンの状態を見たいのでリモートで繋ぎます」

 

3.遠隔操作でパソコンが危険な状態であるかのように説明

パソコンが遠隔操作できるようになると、パソコンにハッカー一覧のようなテキストファイルを表示させ、「こういう人達があなたのパソコンに侵入してきている」などとパソコンがウイルスに感染して危険な状態であるかのような説明をします。

また、「Microsoft」のロゴ、顔写真と名前が記載された偽社員証をパソコン画面上に表示させるケースもあります。

 

4.ウイルス駆除の費用として支払を要求

ウイルス駆除の費用としてネットバンキングか電子マネーの2種類で支払いを要求します。

 

ネットバンキングの場合

「ここからここがおかしいので直す必要があります」

「サポート費用として〇万円になります」

などとウイルス駆除のための費用をネットバンキングで支払うよう要求します。

 

電子マネーの場合

「ウイルスに感染している形跡がある」

「ウイルス駆除のためソフトのダウンロードが必要」

「費用としてコンビニで〇万円分のカードを購入するように」 

などとウイルス駆除のための費用を電子マネーで支払うよう要求します。 

 

5.遠隔操作により多額を送金

ネットバンキングか電子マネーの2つのケースで多額を送金させます。

 

ネットバンキングの場合

ネットバンキングを利用している場合、遠隔操作によって多額の送金をされるケースもあります。

  • 指定された口座宛てに指定された金額を入力していると、遠隔操作によって金額に「0」を追加されて、数百万円が送金される。
  • 銀行のサイトからログインをしたところ、遠隔操作によって自分の口座から別の口座に数万円が送金される。

     

 

電子マネーの場合

電子マネーを繰り返し購入し、送金させるケースもあります。

  • コンビニで購入した電子マネーのコードをパソコンに入力すると、「ミスがある。今入力した分は現金書留で返すから、もう一回買ってこい」などと言われ、追加で電子マネーを繰り返し購入し、送金。

 

その他

預金を一時的に預かるだけのように説明して送金させるケースもあります。

・「ハッカーが操作しているかもしれない」

・「金融庁が指定する口座に一時的に移動してもらいたい」

・「安全が確認できたら、お金は返金する」 

などと説明され、指定の口座にATMから送金。

 

偽のWindows Defender警告詐欺の対処法

サポート詐欺はいつ自分の身に起きるかわかりません。また家族や友人がサポート詐欺の被害にあう可能性もあります。そのため、サポート詐欺への対処法は覚えて損はありません。

サポート詐欺への対処法は以下6つあります。

 

  1. 偽セキュリティ警告画面を消す
  2. 偽セキュリティ警告メッセージは無視する
  3. 表示される電話番号に連絡しない
  4. 表示された電話番号をネット検索する
  5. 偽セキュリティ警告メッセージの言う通りにしない
  6. 知人や公式なサポート窓口に頼る

 

1.偽セキュリティ警告画面を消す

まずは、サポート詐欺に使われる警告メッセージは、以下の方法で消してください。

・ブラウザを閉じる

・強制終了する

 

ブラウザを閉じる

ブラウザを閉じて警告メッセージの広告が表示されたサイトごと偽警告を消すことができます。

前のページに戻る方法もありますが、サイトによっては何度も同一ページへアクセスするように細工されており、戻るボタンをクリックしても戻れない場合があります。

 

強制終了する

悪意のあるサイトの中には、ブラウザへ負荷をかけ閉じることを不可能にするものもあるため、以下のようにブラウザを強制終了して閉じる方法を覚えておきましょう。

 

  1. 「Ctrl」と「Alt」と「Delete」を同時に押す
  2. タスクマネージャーが表示されたら、ブラウザの名前を右クリック
  3. 「タスクの終了」をクリック

そのほかにも、消費者庁からは以下のような消し方も案内しています。

画像出典元:消費者庁

 

2.警告メッセージは無視する

大切なのはサイトの閲覧中に表示される警告メッセージを無視することです。

セキュリティソフトの導入有無に関係なく、ブラウザの利用中にウイルス感染やハッキングを受けた際に警告メッセージが表示されることはありません。そのため、ブラウザの利用中に表示される警告メッセージは虚偽だと疑って冷静に対処しましょう。

 

3.表示される電話番号に連絡しない

警告メッセージが表示された場合、焦って記載されている電話番号へ連絡するのを控えましょう。

そもそも警告メッセージに記載されている内容は虚偽で、サポート窓口も公式なものではありません。

電話番号へ連絡してしまった場合、サポート窓口と名乗る人間の日本語がたどたどしいなどの特徴があります。電話をかけてしまった時も、相手の日本語が不自然じゃないか注意しましょう。少しでも違和感に気付くことができれば電話を切ることができます。

 

4.表示された電話番号をネット検索する

警告メッセージに表示された電話番号をインターネットで検索するのも覚えておきたい対策です。

記載された電話番号が怪しいものであれば、ネットで検索すると情報サイトでその窓口が犯罪で使われているものとわかります。

 

5.警告メッセージの言う通りにしない

サポート詐欺の中には、サポート窓口への連絡を省いて直接セキュリティソフトのインストールを指示するものもあります。

このパターンのサポート詐欺では、虚偽のセキュリティソフトをインストールさせられ、ウイルス感染や個人情報の流出を招きます。そのため、警告メッセージに記載されている内容はまず疑うということが大切です。

 

6.知人や公式なサポート窓口に頼る

警告メッセージが表示されて不安になったら、インターネットに強い知人や公式のサポート窓口に頼るのもひとつです。

周りにインターネット知識が豊富な知人がいるのであれば、相談することで冷静に対処できる可能性が高くなります。最寄りの消費生活センター、消費者ホットライン(188番)等に相談してみるのも良いでしょう。

 

偽のセキュリティ警告詐欺対策にはセキュリティソフトの利用がおすすめ

パソコンにセキュリティソフトを導入していない状態で警告メッセージが表示されてしまうと、メッセージ通り感染しているのかどうか確認の方法がありません。

ニフティが提供している「常時安全セキュリティ24」では、有害な広告をブロックする機能が備わっているため、偽セキュリティ警告のような表示をブロックすることが可能です。

また、WEBフィルター機能で万が一危険なサイトへ接続されそうになった際に、警告画面を表示してくれるので、安心してサイトを利用できます。

常時安全セキュリティ24」はAV-TESTの「Best Protection Award」を10年で7度受賞している、世界に認められたアンチウイルス製品で、最大7台までインストール可能なため、家族のデバイスも保護することが可能です。

サポート詐欺の被害にあわないためにもセキュリティソフトの導入を検討してみてください。

サービスの詳細や利用金額については「常時安全セキュリティ24」サイトにてご確認ください。

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