ファイル共有ソフトとは、不特定多数のコンピュータ間でファイルのやりとりを行う仕組みを持つソフトウエアのことです。Winnyなどがこれに当たります。
ファイルを持つコンピュータと、それを要求するコンピュータとの間で対等の人(ピア)同士が通信をすることを特徴としたネットワークの通信方法のひとつです。このような人のためピア to ピア(P2P)と呼びます。
コンピュータにインストールするP2Pソフトウエアは、目的や用途を問わず、インターネットに対しコンピュータをオープンにしてファイルの受け渡しを行います。
もしあなたが『受け取るのみ』の設定であったとしても、ソフトウエアにセキュリティホールが存在した場合、ウイルスなどが急速にP2Pネットワークに感染拡大するという脆弱性を持っています。
実際にWinnyなどをインストールしたパソコンから個人情報や機密情報が漏えいしたという事件が後を絶ちません。
Winnyに限らずP2Pソフトウエアにおけるウイルス感染・個人情報漏えいは、通常のウイルスと同等のセキュリティ対策で対応できる場合がほとんどです。
しかし上記のWinnyの恐怖で述べたように、最低限の対策さえ行えていない場合には、コンピュータ内にインストールしているだけで、個人情報や他人に知られたくない情報などが漏れてしまう危険性を秘めています。
ウイルス感染の可能性が非常に高くなるため、 Winnyをはじめ、ファイル共有ソフトのご利用を控えるのが一番いいのですが、どうしてもファイル共有ソフトを利用する必要がある場合は、ポート制限、最低限のウイルス対策を施してから利用するように心がけてください。