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ファイル共有ソフトは正しい知識を持って使おう!

チェック
最近ニュースでも話題になっていますが、ファイル共有ソフトにより感染し、パソコン内部のデータを外部に流出させてしまうウイルスの被害が広がっています。
「Winny」などのファイル交換ソフトについて、できる限りご利用をお控えいただくことをお勧めします。

ファイル共有ソフトとは

ファイル共有ソフトとは、不特定多数のコンピュータ間でファイルのやりとりを行う仕組みを持つソフトウエアのことです。Winnyなどがこれに当たります。
ファイルを持つコンピュータと、それを要求するコンピュータとの間で対等の人(ピア)同士が通信をすることを特徴としたネットワークの通信方法のひとつです。このような人のためピア to ピア(P2P)と呼びます。

ファイル共有ソフトの恐怖

コンピュータにインストールするP2Pソフトウエアは、目的や用途を問わず、インターネットに対しコンピュータをオープンにしてファイルの受け渡しを行います。

もしあなたが『受け取るのみ』の設定であったとしても、ソフトウエアにセキュリティホールが存在した場合、ウイルスなどが急速にP2Pネットワークに感染拡大するという脆弱性を持っています。
実際にWinnyなどをインストールしたパソコンから個人情報や機密情報が漏えいしたという事件が後を絶ちません。

■Winny被害例
  • 県の教育委員会職員のパソコンから、行政文書や約700人分の個人情報を含む私的文書がインターネット上に漏えい。(2009年)
  • 病院の男性職員の私有パソコンから、同院の患者271名を含む640名分の個人情報がインターネット上に流出。(2009年)
  • 情報処理推進機構(IPA)の職員の私有パソコンがウイルスに感染し、ファイル共有ソフトを介してパソコン内の情報がインターネット上に流出。
    流出したファイル数は1万6208件、そのうち個人情報が1万件以上含まれていることが判明。(2009年)

予防策

Winnyに限らずP2Pソフトウエアにおけるウイルス感染・個人情報漏えいは、通常のウイルスと同等のセキュリティ対策で対応できる場合がほとんどです。
しかし上記のWinnyの恐怖で述べたように、最低限の対策さえ行えていない場合には、コンピュータ内にインストールしているだけで、個人情報や他人に知られたくない情報などが漏れてしまう危険性を秘めています。

ウイルス感染の可能性が非常に高くなるため、 Winnyをはじめ、ファイル共有ソフトのご利用を控えるのが一番いいのですが、どうしてもファイル共有ソフトを利用する必要がある場合は、ポート制限、最低限のウイルス対策を施してから利用するように心がけてください。